門にたち出でたゝ゛ひとり 人待ち顔のさみしさに ゆうべの空をながむれば 雲の宿りも捨てはてて 何かこひしき人の世に 流れて落つる星一つ
寺をのがれいでたる僧のうたひし そのうた
うてや鼓の春の音 雪にうもるゝ冬の日の かなしき夢はとざされて 世は春の日とかはりけり
ねむれる春ようらわかき かたちをかくすことなかれ たれこめてのみけふの日を なべてのひとのすぐすまに
春はきぬ 春はきぬ 初音やさしきうぐひすよ