島崎藤村の処女詩集。「初恋」は一番の代表作。明治30年(1897年)春陽堂刊。主に「文学界」に発表された五十一篇の詩と序詩から成る。
自序 /
若菜集 序詩 /
草枕/
二つの声
松島瑞巌寺に遊びて /
たれかおもはん
あけぼの /
春は来ぬ /
眠れる春よ /
うてや鼓
明星 /
潮音 /
おえふ /
おきぬ /
おきく
酔歌 /
秋思 /
初恋 /
狐のわざ /
髪を洗へば
君がこころは /
傘のうち /
秋に隠れて
知るや君 /
秋風の歌 /
母を葬るのうた /
白壁
月夜 /
強敵 /
望郷 /
かもめ
流星 /
君と遊ばん /
昼の夢 /
四つの袖
明治の浪漫主義を代表する詩集で、収録詩は七五調を基調とし、優雅な大和ことばを多様した文語定型詩である。
主題は恋愛(「初恋」「白壁」)、春の讃美(「春の歌」「潮音」)、漂泊の思い(「草枕」)など。
詩集全体としては「冬」の厳しさを経て「春」を迎え心の解放を得るという構成で、仙台時代の藤村の心の遍歴をあらわしている。
新潮文庫「藤村詩集」、岩波文庫「藤村詩抄」が現在手に入りやすい。
|島崎藤村 朗読|