君がこゝろは蟋蟀(こほろぎ)の 風にさそはれ鳴くごとく 朝影清き花草に 惜しき涙をそゝぐらむ それかきならす玉琴の 一つの糸のさはりさへ 君がこゝろにかぎりなき しらべとこそはきこゆめれ あゝなどかくは觸れやすき 君が優しき心もて かくばかりなる吾こひに 觸れたまはぬぞ恨みなる
そんなにも感受性の細やかな貴方なのに貴方をここまで恋慕っている私の気持ちに気づかないなんて恨めしい…という詩です。いかにもこういうテーマの和歌がありそうです。